2022年東大学際情報学府総合分析情報学コース冬入試に合格しました
2022年2月に実施された学際情報学府総合分析情報学コースの冬入試に合格したので体験記を書きたいと思います。 今年度の入試は1次試験書類、2次試験面接となっていましたが、しっかりと過去問にも取り組み万全の状態で臨みました。
受験したきっかけ
東大理系非情報系学部出身でありながら、進振り後に機械学習にハマったことがきっかけです。個人的には機械学習をメインにエンジニアとして仕事をし始めていたこともあり
- この分野の最先端を間近で見てみたい
- ビジネスとは別角度でこの分野に貢献したい
と考え受験を決意しました。
出願時の知識レベル
基本情報技術者試験やJDLAのE資格を持っていたため、そのレベル感の知識はありました。具体的には論理回路で言えばフリップフロップがわかる、ネットワークで言えばIPアドレスの仕組みがわかるなど。この段階で過去問は解いたりしませんでしたが、おそらく解いたとしても手も足も出ないレベル感だったと思います。
以下の書籍を通読することで、過去問で8割近く回答できるレベル感まで上げることができました。
TOEFLは83点のスコアを提出しました。こちらに関しては別の記事で改めてまとめたいと思います。
分野別対策
ここで紹介しているもの以外にも目を通した書籍はありましたが、以下が必要十分な組み合わせかと思います。大体11月の後半くらいから、1日1章などと決めて着手しました。
論理回路
演習問題が非常に良問です。この本1冊クリアすれば、院試の対策は十分と言って良いかと思います。 www.amazon.co.jp
コンピュータアーキテクチャ
コンピュータアーキテクチャに関するエッセンスが凝縮されています。演習問題は正直微妙でしたが、本編の内容が分かりやすくまとまっています。 www.amazon.co.jp
アルゴリズム
基本的なアルゴリズムが網羅されています。オンラインジャッジを利用しながらコーディングの練習もすることができる点や、有名な書籍なので補足の解説が検索で見つかりやすい点が良い点です。 www.amazon.co.jp
OS
必要な内容が非常に分かりやすくまとまっています。OSだけでなくコンピュータアーキテクチャやネットワーク、セキュリティに関しても後半で少しだけ触れられていますので、他分野の復習もしながら学ぶことができました。 www.amazon.co.jp
機械学習・深層学習
基本的な手法から最新の手法まで全てが網羅されています。 www.amazon.co.jp
基本情報・応用情報
院試対策を始めた段階で基本情報は持っていたので院試対策として取り組んだのは応用情報の本のみですが念の為、基本情報取得の際に利用した書籍も載せておきます。
1次試験
1次試験はTOEFLのスコアと研究計画書が主に見られていたと思います。TOEFLのスコアに関しては先述の通り83点のものを出しました。決して良いスコアではないですが、足切りされるレベルではないと思ってこのスコアで提出しました。研究計画書は"非"学際情報学府の先輩に基本的なレビューをしていただきました。個人的な対策としては、自分の志望する分野のサーベイ論文を読んで多角的な記述を心がけたり、研究室のHPを参照し自分のやりたいこと研究室がやっていることの方向性が一致しているかを確認したりしました。
2次試験
2次試験は1次試験合格者のみを対象に、Zoomにておこなわれました。最初に7分間のプレゼンをし、その後質疑応答がありました。全体としては15分かかっていないと思います。詳細な内容はここには記述できないのでTwitterのDM等でコンタクトしていただけたら可能な範囲で回答します。
合格発表
合格発表は2次試験からちょうど10日後の14時に情報学環ホームページ上でおこなわれました。確か合格者は5名(1次合格者は9名)だったかと思います。